[三河の山車館][豊田市高橋町]

00/12/31

豊田市高橋町八幡宮   

 この山車は,高橋町(当時の高橋村)に伝わる文書に,明治42年(1909)に碧海郡矢作町大字橋目村(現岡崎市)から600円で購入したとあります.(知多郡美浜町河和・北組の旧車も橋目村から明治30年に購入との伝承があります)
 山車は嘉永元年(1848)の建造で,山車彫刻の多くは瀬川治助重光の作品で飾られ,壇箱の主題が白木彫りのほかは,すべて金箔押しで仕上げられます.
 前山部等は壇箱、四本柱、持送りなど矢作の山車の特徴をそのままに,梶棒を後梶のみの挙母型に変更する改造がされているようです.
 山車を買い入れる際,大金を使ったことから,『煙火は買入れの時より10年間当字は勿論他村との付き合いも休年』との文書が残され,山車の購入が氏子にとって大きな負担であったことが伺われます.「豊田の文化財」より

水引幕
「波に兎」


山車彫刻

山車後部の梶 

参考資料
「瀬川治助 木彫の世界」水野耕嗣
「豊田の文化財」豊田市教育委員会発行・他

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