[三河の山車館][豊田市平井地区]

00/02/14

豊田市平井地区   

 豊田市平井町の平井八幡宮の祭礼に曳き出される山車は,江戸時代初期に,尾張国東枇杷島より購入されたものと伝えられます.(「豊田の文化財」による.現車は三河特有の形状であり,東枇杷島との関係はやや疑問)
 この山車の購入に際し,当時この地の収入源であった綿を集めて支払いに充てたといわれます.それで,その風習が現在でも伝えられ,祭りの費用を集めることを「綿あつめ」と呼ぶそうです.
山車の特徴
 山車はいわゆる挙母型と呼ばれる形式で,梶棒は後部のみに設けられ,上山は前後2室に分かれており,後部三面には襖が嵌め込まれています.
 全体が漆塗りで仕上げられ,彫刻類は全て金箔仕上げされています.
お詫び 残念ながら取材した平成12年9月30日は,雨天のため蔵内での撮影となり,前面及び全体の写真が撮れませんでした.次年度以降追加撮影の予定です.

水引幕

「雲龍」


上山後部の襖.鳳凰が描かれています.
前山 後梶
前面舞台も漆塗り

参考資料:「豊田の文化財」豊田市教育委員会発行

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