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常滑市大谷地区祭礼

04-03-27更新

 常滑市の南部、大谷地区には浜条・蓬莱車と奥条・東桜車の2台の山車があります。
大谷地区の山車祭りの起源は古く、両山車とも宝暦年間以前ともされ、知多半島の中でも早い時期から山車祭りを行ってきました。
 古くは山車を浜に下ろしたといわれますが、現在は堤防近くの公園に曳き込まれ勇壮に曳かれる様がその当時を偲ばせています。
 ここ大谷では現在でも若衆組織が祭礼を運営しています.かつては近隣で多く見られた若衆ですが,今に残るのはここ大谷と上野間・坂井だけになってしまいましたが,多くのしきたり・伝統を守り今に伝えています.

浜条・蓬莱車 奥条・東桜車
蓬莱車の山車彫刻 東桜車の山車彫刻
祭り模様 祭り模様

浜条「蓬莱車」は天保13年(1842)と知多型の山車としては古く、各部が漆塗り・箔押しされている.対照的に奥条「東桜車」は大正7年(1918)と比較的新しく建造された山車だが、斗組などは極彩色に塗られ、「蓬莱車」同様各部材や一部彫刻は漆塗り・箔押しが施され、両車並んでも全く違和感がない.

浜条「蓬莱車」

奥条「東桜車」

山車後部出入口は格子状の戸があり、曳き廻し時には後部の大幕は下ろされ山車内を覗うことは出来ない.

試楽には追幕と吹抜きを付けず、本楽日のみ飾られる.また、上山の四周に浜条「蓬莱車」は松を飾り、奥条「東桜車」は桜の枝を飾る.

浜条「蓬莱車」

奥条「東桜車」

浜条は天保10年(1839)に大足村(現武豊町大足)に旧車を売却.奥条も明治初期に布土(現美浜町布土)に旧車を売却して、いずれの山車も現存して祭礼に曳かれている.

大足「蛇車」

布土「平田組山車」

大谷の祭りで有名なのは果敢な曳き回しと、盛大な塩まきだろう.辺りが塩で真っ白になる.

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