常滑市大野祭り〜高須賀町〜からくり人形

唐子車のからくり人形は采振唐子、大唐子、小唐子、大将人形の四体です.

人形の作者は名古屋の蔦屋藤吉(竹田藤吉)で天明5年(1785)に作られました.

大将人形は塩土老翁(しおつちのおじ)で、氏神の小倉神社の2柱の祭神のうちの一神です.(主祭神は高皇産霊尊)

からくりは、大唐子が小唐子を肩車して、小唐子が松の枝から下がっている太鼓を、囃子に合わせて叩きます.
叩き終わって大唐子が小唐子から離れると、小唐子は枝に手を掛けてぶらさがり、首を振って喜び、大唐子は舞い踊ります.

昭和57年八代目玉屋庄兵衛によって、大唐子と小唐子は頭(かしら)をのぞいた部分が修復されました.

■分類
倒立離れからくり
■作者
蔦屋藤吉(竹田藤吉)
■制作年
天明5年(1785)

采振人形

天明5年(1785) 蔦屋藤吉

小唐子・大唐子

天明5年(1785) 蔦屋藤吉

大将人形

天明5年(1785) 蔦屋藤吉
高須賀町の氏神小倉神社の祭神の内の1柱である塩土老翁(しおつちのおじ)です.
海全般を司り航海安全や製塩の技術を伝え、安産の神様でもあります.


大将座後方の「岩と波」の彫刻は瀬川治助作