日本最古の海水浴場として名高い大野町.古くより醸造や廻船業、鍛冶、木綿などで栄え、江戸時代初期には知多半島屈指の港町でした.
今も狭い路地や町並みなどに当時の面影を残す大野の祭りに、高須賀町の小倉神社、十王町の天満社、橋詰町の風の宮社から山車がそれぞれ1輛ずつ曳き出されます.また権現町の江崎社からは権丸が登場します.
大野橋の上にこれら3輛の山車と、矢田川に浮かぶ巻藁船の競演が大野祭りの見所となっています.
祭りの起源は不明ですが、宝暦5年(1755)に尾張地方の祭礼を調査した記録「尾陽村々祭礼集」によると、『牟山権現祭礼八月晦日、山車一輛高須賀町より右社迄引渡(以下略)糸からくり幕水引共木綿人形衣装(以下略)』とあり、この当時から既に山車祭りが行われていたことがわかります.
また同じ「尾陽村々祭礼集」に『内宮祭礼六月十六日、山車一輛鍛冶町より橋詰迄引渡車人形業平二条后(以下略)』とあります.内宮は現在の「内宮御祭宮社」の事だと思われますが、内宮御祭宮社でも山車祭りが行われていたのか、或いは橋詰町の先代山車を示しているのでしょうか.
高須賀町・唐子車 |
橋詰町・紅葉車 |
十王町・梅栄車 |
権現町・権丸 |
小倉神社 | 風の宮社 | 天満社 | 江崎社 |
からくり人形 | からくり人形 | からくり人形 | − |
寛保元年(1741) | 文久3年(1863) | 嘉永元年(1848) | 昭和63年(1988) |
宵神楽5月3日は宵神楽(よしんがく)です. |
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大野橋 |
本楽5月4日は本楽です.朝、出会いの儀を終えた3輛の山車は小倉神社に並びます.小倉神社と名鉄大野町駅前でからくりを奉納した後、揃って江崎社で再び神前にからくりを奉納します. |
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江崎神社 |
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大野橋 |
大野橋 |
きたまつり大野の南側、西之口地区と5年ごとに合同で開催されるのが「きたまつり」です. |
名鉄大野町駅前にならんだ5輛の山車 |
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大野橋のたもとで |
大野橋です |
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