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99.11.5追加
知多半島最先端に位置する南知多町師崎の羽豆神社の祭礼に5台の山車が曳き出されます.神霊渡御と遷御の儀を中心とした祭礼で,趣向を凝らした警護の行列も見所です. かつては,行列が羽豆神社からお旅所に行く際,現在のように道路が整備されていなかったため,干潮時に渚を渡御したことから「潮時祭」とも呼ばれていました.またこの羽豆神社は延喜式に記載される古社で,往時は国庁から藤原・橘の両家が隔年に奉幣使として下向されるほど朝廷の関係が深い神社でした. 山車の起源は新しく明治30年頃から師崎にも他地区のように山車をという要望が高まり建造されたようです. 5台の山車は狭い道をも曳けるようにいずれも小型で,上山はなく,その代わり櫓を組み,幡や飾り物を立てて曳かれます. 基本構造は5台とも同様で知多型に準じており,台輪は木鼻状に加工され各部を彫刻で飾っていますが,山車によって壇箱あるいは脇障子といった彫刻が省略されている場合もみられます. |
山車の写真をクリックすると各組の詳細を見ることができます.
新井 | 東(中) | 西村 | 栄村 | 的場 |
山車の車幅は狭く,師崎の山がちの狭い道に適応しています. | |
警護の大名行列 |
参考資料:南知多町誌他 |
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