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美浜町・布土〜上村組・護王車

明治14年に下半田南組より購入した山車で,建造時期は不明です.これ以前にあったとされる旧車についても判っておりません.
檀箱「護王の夢物語」と持送り「力神」は立川和四郎富重の作で,後に下半田南組は同じ題材で初代彫常に檀箱・持送りを依頼していますが,彫常は何度もこの布土に通い完成させたといわれます.
彫刻詳細

上村組に残る明治17年に書かれた,祭車雨覆由来記によると
「・・・初メ一ツノ祭車ヲ用イシガ故アッテ之ヲ廃ス、後チ半田邨ヨリ恵比須大黒二福神ノ祭車ヲ購ヒ得タリ、其ノ彫刻ハ諏訪和四郎ナル者ノ刻ニ係ルト云フ其の価殆ト壱千円ニシテ上組中各分に応ジテ献金ス、・・・且ツ其ノ購ヒシ地ハ郡中富豪ナル、半田ニシテ二福神ノ祭車ノ布土上組ノ物トナリシ或ハ後半田ニアルベキ富豪ノ地ト成ル瑞相ナルヤ如シ、・・・」
と記されており,知多郡の中でも富豪な半田から購入したのでこの布土上組も半田のような富豪の地になるだろうとあります.

水引幕
「松の木に鷹」

からくり人形は護王車購入以前からあった倒立からくり2体と,護王車とともに購入した恵比寿・大黒の2組合計4体のからくり人形が上山にのります.


文政13年(1830)の箱書


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